BTC研修OB紹介インタビュー

   


現在のお仕事は

株式会社愛知ステーブル(平成18年創業)の代表取締役を務めています。北海道浦河町、石川県小松市、千葉県市原市の3ヵ所に厩舎を構えており、仕事内容は、北海道は競走馬の育成とセールの代行業、本州の2場は休養馬の騎乗調教です。


なぜBTC研修を選んだのですか

私は第1期の卒業生で、30年以上前のことになります。子供の頃から動物に携わる仕事がしたかったので、愛知県の農業高校の畜産科で牛や豚の世話をしながら色々なことを学びました。父の影響で競馬を知り、馬に乗って仕事をしてみたい気持ちが抑えきれなくなり、進路指導の先生の知り合いからBTC のことを紹介されたのが北海道に来るきっかけになりました。


研修生時代のエピソード

現在のBTC 調教場や研修施設はとても充実していますが、1期生の私達は6人しかおらず、JRA や町の施設を間借りして騎乗練習を行っていました。先生方も初めて尽くしで手探り状態だったようです。まだ事務所と寮しかなかったので、まわりは本州にはない、とても広い草原でした。夏のある日に停電になりました。辺りは明かりひとつない漆黒の闇に包まれ、見たことのない無数の星に圧倒されたのを覚えています。


研修修了後の経歴

現在は一年のカリキュラムですが、1期から数年は半年間の研修期間となっていました。
修了後、日高軽種馬農業協同組合の種馬場に4年ほど勤務しました。在籍中に海外競馬に詳しい方に出会えたのは幸運でした。私のなかで海外を見てみたい気持ちが抑えきれず、その方のつてを頼りにアイルランドでの海外研修を実現することができたのです。1年半、牧場でしっかり働き学びました。その後、ケンタッキーでも一年の研修を終え帰国しました。学んできた若馬のブレーキングを生かすことと、騎乗したかったので門別にある育成牧場に就職し経験を積むことにしました。就職先の代表は、高校卒業後、育成牧場で経験を積み自分で牧場を開業した方でした。代表の話を聞くうちに自分も開業したいという気持ちになり、31歳で今の会社を始めました。


これから入講を考えている方へのメッセージ

研修では馬学と騎乗を学ぶことになります。馬学については初めて学ぶことばかりで興味深いと思います。騎乗については個々の体力により上達のペースは違うでしょう。ですが自分で決めた小さな目標を一つ一つクリアすることで騎乗が楽しくなり、その差はあっという間に縮まることでしょう。もし1年後に騎乗に自信が持てなくても、馬の仕事はいくらでもあります。一生の仕事に出会えることを祈っています。



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