研修生のページ





 

平成24413日(金)

 

「ありがとう」

 

BTC育成調教技術者養成研修の第29期研修生の皆様、ならびにご父兄の皆様、1年間の研修修了、誠におめでとうございます。ご父兄の皆様方には研修中の怪我等により、大変ご苦労ご心配をお掛けしたことをお詫びするとともに、温かく見守っていただいたことに深く感謝申し上げます。

 

さて、第29期生の研修は平成23年4月に開講を迎えました。(初々しい姿でした。)

先輩の修了騎乗供覧を、真新しいヘルメットと作業着姿で、胸躍らせ目を輝かせ見ていたことを昨日のように思います。(誰が見てもシックリしていない。)

あれから1年、21名全員がお互いを良きライバルとし、叱咤激励しながら培った騎乗技術は、とても良いレベルにあると思います。(お世辞です。)

寮における不慣れな団体生活でも、よき友と互いに規則を守り、寮監指導のもと頑張りましたね。(寮監が一番大変だったけど。)

何はともあれ、研修を無事に終えられることを大変嬉しく思います。本当に頑張りました。(教官が。)と、こんな調子の研修でしたね。

 

これまで、研修最後の感想というものは気持ちがグッと入り、寂しくもあり、数々の楽しい思い出が浮かび上がるのですが、第29期生に限っては一味違います。

「うれしい」のです!!「ありがとう」なのです!!!言葉に言い表せない気持ちです。

本当に素晴らしい若者たちであり、私も勉強させて頂きました。

 

最後になりますが、昨年は東日本大震災という甚大な災害が起きました。今生きていられること、好きなことが出来る事に感謝しつつ、馬の道を歩み続けてください。また、この研修で培った技術・知識は物言わぬ「馬」と言う動物の「代弁者」となれるよう、今後も勉強してください。

これからの活躍を期待しています。

(養成担当:AS

 

修了おめでとう!!

 

 

 

平成24413日(金)

 

1年間の研修生活と抱負

 

もう少しで私達第29期生の研修も終わろうとしています。1年間を振り返ってみると、好きな馬に囲まれ好きなことを学び、とても充実していました。嫌いなもの、興味がないものはなかなか身にならなかったりした経験がありますが、好きなことは自然と覚え、どうしたらいいのか、なんでこうなのかを追求する気持ちが芽生えるので、こうして好きなことに関われるということを改めて幸せなことだと感じることができました。

また、自分は人にも恵まれたと思います。初心者ばかりだった自分達を熱心にここまで指導していただいた教官方は勿論、研修生に対しても感謝したいと思います。今期は1人も欠ける事なく全員で卒業することになりました。研修生1人1人の努力もあると思いますが、それ以上に周りの方々の温かい支えがあったからこその結果だと思います。本当に1年間ありがとうございました。

これから私達はBTC研修修了という看板を背負って卒業します。全員卒業できたから第29期生が素晴らしいのではなく、多くの人間が長く馬産地に貢献することで初めて第29期を評価していただけると思うので、この1年間で学んだことを生かして各就職先で信頼される人物になっていければと思います。そして教官方に「あいつらがいるから大丈夫」と安心して後輩達を送り込んでいただけるように、今後のBTC研修生の活躍の場を広げていければと思います。

(研修生:寮長)

 

     1年間お疲れさまでした!新たな地でもみんな活躍できるよう願っています^^

(養成担当:Y

 

 

 

平成24411日(水)

 

若馬に騎乗するようになって

 

 年明けからJRA日高育成牧場で明け2歳の若馬に騎乗しました。いずれ牧場で働くようになったら、基本的に2歳馬に乗っていくことになるので、この期間は研修の中でもかなり重要で、良い経験になりました。

これまで私達が乗っていたのは『育成馬』や『競走馬』ではなく『乗馬』であり、中には暴れる馬や乗りにくい馬もいましたが、私達の騎乗技術上達のために乗馬を使ってきました。教官に教わり、馬に教わり、教わってばかりの自分が、果たして若馬に「乗って走ること」を教えられる立場になれるか非常に不安でした。いざ若馬に乗ってみると思っていた以上に不安定で、いきなり立ち上がったり暴れたりで、自分自身が慣れるのに時間が掛かりました。若馬に乗る上で大切なのは、どう対処するかだと思いました。予想外のことが起きた時に馬をどうコントロールし、次の行動を促すかというのは非常に重要なことだと感じました。

 これからは仕事として若馬に乗って行くので、「状況に応じた騎乗」、「しっかり対処できる騎乗」を心掛けていきたいです。

(研修生:はじめちゃん)

 

 

     まだまだ、どうすればいいか分からないことも多いかもしれません。でも、日々考えながら騎乗し、若馬からたくさん勉強させてもらってくださいね!!

先日のJRAの育成馬展示会に騎乗し、実習終了となりましたがどうだったでしょう?^^

(養成担当:Y

 

 

若馬の騎乗でドキドキ・・・                               展示会本番!タイムはハロン14秒を切っています!!

 

 

 

平成2449日(月)

 

ばんえい競馬

 

 BTC育成調教技術者研修では、日常の騎乗訓練や学科の受講以外に施設見学があります。研修修了間近の3月25日に帯広競馬場へばんえい競馬の観戦に行きました。ちなみに、ばんえい競馬とは競走馬がソリを曳きながら速さと力強さを競うものです。レースで走る競走馬もサラブレッド種ではない「ばん馬」と呼ばれる大型馬で、曳くソリの重量も最低でも500kg近くあり、スピード感はあまり無く、距離も200mしかないのですが、なんだか胸に熱いものが込み上げてくる、それが『ばんえい競馬』です。

自分達が観戦に行ったのは、そのばんえい競馬でも年度の最強馬を決める「ばんえい記念」です。このレース、ソリの重量が1,000kgあります。牝馬は20kg減の980kgです。完走すら難しいこのレース、注目馬は2番ニシキダイジン号です。一昨年の優勝馬であり、昨年の2着馬、このレースがラストランで有終の美を狙っています。また、こっそりと自分達第29期生の夢も乗せています。

 美しいファンファーレを聞いた後に始まったレースは、ニシキダイジン号が圧倒的な強さを見せ、見事有終の美を飾る事ができました。どの馬よりも速く心臓破りの第2障碍を越え、昨年ゴール目前で止まってしまった雪辱を晴らすかのように止まることなく駆け抜けました。障碍を駆け上がった時の大歓声、全馬がゴールした時の暖かい拍手、もう一頭の夢ホッカイヒカルのナイスラン。是非来年も応援しに行きたいです。

(研修生:たけ)

 

     いつも乗っているサラブレッドではない馬を目の前にみんなはどんな事を考えたかな?サラブレッドとはまたひと味違うかっこよさがありました!

                       (養成担当:Y

帯広競馬場入り口にて、マスコットのリッキーくんと!

 

 

 

平成2445日(木)

 

愛すべき教育用馬たち

 

 BTCの軽種馬育成調教技術者養成研修の厩舎にはセン馬と牝馬が多数在厩しています。元競走馬でGTに出走した事がある馬や、2歳の若馬まで様々な馬がいます。今回はその中から2頭を紹介したいと思います。

 1頭目は今年の8月に入厩した2歳馬のプレシャスフレンド号です。この馬は入厩した当初は馬名が付けられておらず、研修生全員で意見を出し合い、馬名を決めました。馬名の由来は「大切な仲間達」、私達研修生のことを表しました。もちろん教育用馬も大切な仲間です。まだ2歳馬ですが、BTCの教育用馬の中で一番堂々としていると言っても良いくらい、何事にも動じず怖いもの知らずと言ったところです。額にあるハートマーク(額の白斑)がとても愛くるしいです。走る力はベテランの馬達にまだまだ敵いませんが、彼が立派な教育用馬として成長するのと共に、私達も成長していきたいと思います。

 2頭目に紹介するのはラクティシャルマン号です。今年14歳で、教育用馬の中でも一番の高齢ですが、若馬に負けないくらい“やんちゃ”です。以前(私達が入講して間もない頃)は、馬を曳いていたり手入れをしていると隙を見計らって人間の足を踏みつけようとしてきました。それが今では、研修生のヘルメットカバーが赤から青に変わったため、ラクティも静かにしておいた方が身のためだと思っているのか、すっかり大人しくなりました。今でも時々人にちょっかいを出してくることは有りますが、怒られるとすぐシュンとしてしまいます。ラクティは、人を見る目があり、とても頭の良い馬です。現在は、屈腱炎という病気を患ってしまい休養中ですが、またラクティと一緒に走れる事を楽しみにしています。 

 (研修生:しょうた)

 

      十人十色といいますが、十馬十色?!とも言えるでしょうか^^顔も違えば、毛色も金髪・黒髪などなど(正しくは栗毛や鹿毛と言うのですが)・・・どんな理由であれ、それぞれに思い入れのある教育用馬がいるのではないでしょうか?

ちなみに、ラクティシャルマンはヘルメットカラーで判断している訳では無いと思います(笑)。みんなの扱い方が上手くなったのでは?

(養成担当:Y

 

 

プレシャスフレンド号と                                                   文面に登場する2頭ではないですが、

                   ずっと後方にちょこっとラクティシャルマン                                      1番大きい乗馬です!